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一般社団法人 士別青年会議所 第62代理事長  尾 崎 文 映

2018年度 スローガン

「困難を恐れず挑戦せよ 我々の行動で時代を創れ!」


〜はじめに〜

 今の日本を取り巻く社会を、皆さんはどう感じているでしょうか。
 2010年代に入り、株価上昇やデフレ脱却などで経済的には「景気が上向きになった」と評されていますが、バブル崩壊から20年続いた「閉塞感」「停滞感」は未だ拭いきれておらず、社会全体、特に地方に漂う漠然とした「不安感」は相当なものであると考えます。人口問題においても、地方からの人口流出による都市部一極集中が進み、地方の過疎の進行は止まらないばかりか、少子高齢化にも歯止めがかからず、2008年をピークに日本全体が人口減少に陥っています。
 私たちが住むこの士別でも、少子化による学校の統廃合、高齢化や後継者不足による事業所閉鎖・離農の増加、他にも空き家の増加による景観や安全面への悪影響が見受けられます。過疎化にいたっては、2040年の人口が1960年代のピーク時と比べると、30%近くにまで落ち込む推計もだされています。この大きな問題を解決するには「国や行政の判断に任せるしかない」と、多くの人は考えているでしょう。
 果たして本当にそれで良いのでしょうか。
 国が解決に向けて動いても、その地域に住む人間が動かなければ、何も打開することはできないと私は考えます。このような苦難な時代を打破していくためには、若い世代の力を結集し、一人ひとりがもつ能力を発揮して、地域に眠る人財と新たな可能性を掘り起こしていかなければなりません。どんな大きな問題も解決していくには、それに恐れず立ち向かっていく熱い志をもつ仲間を探し、集い、想いを共有し、共に行動していくことが必要です。そして「人と人とのつながり」を広げ、地域を揺り動かしていく強いパワーを創りだしたいと考えます。
 そんな私たちが住む士別を、笑顔と活力溢れるまちにするべく、先輩諸兄が紡いできた想いと情熱を受け継ぎ、この地に住む人たちのために、また子供たちの未来のために、責任世代としての自覚と熱意を奮い立たせ、先頭に立ってより良い未来へと盛り立てていくことこそが、今の我々に課せられた使命であると確信しております。

 

〜JAYCEEとしての使命と覚悟〜

 私はこの士別青年会議所に2009年に入会するまで、士別は穏やかで住みやすく、交通や医療、福祉なども充実した素晴らしいまちであると感じていました。こんな士別をより良くするために今の年代でできることは何であろうと考え、過去には父も在籍していた士別青年会議所で、まちづくり運動をしてみようとの想いがあり、そんな時青年会議所に誘われたのが入会するきっかけでした。
 私が入会して最初に衝撃を受けたのは、総務委員長として理事者に任命された時です。総務委員長とはまちづくりに関して、どのようなことをするのか思いを巡らせていましたが、そこで最初に任された事業は年度初めの通常総会、新年交礼会を取り仕切る一切合財でした。来賓の方々やシニアクラブの先輩をお招きするために、2ヶ月前から事業計画書を組み立て、委員会や理事会で何度も意見を交わしながら精査していく作業に、何故ここまでやるのかと当時は思いました。しかし、その作業一つひとつに意味があることを先輩たちから教えられ、また助けられながらメンバーとともに作業し、一つの事業を皆で乗り越えた時の達成感は今でも忘れられません。この経験と達成感、そして生まれた仲間との絆が青年会議所で最初に得た大きな財産でありました。
 その後も各例会や事業を通して、明るい豊かな社会の実現という青年会議所運動の理念と、修練・奉仕・友情の三信条に深い感銘を受け、また半世紀以上にわたり先輩諸兄が情熱と気概を以て邁進してきたという歴史に、大きな感動を覚えたことも記憶に残っています。その歴史が受け継がれ、今の私たちにつながっていることと、私たちが暮らしてきた士別を支えてくれたことに感謝と尊敬の念を抱くとともに、先輩諸兄に劣らぬ使命感と覚悟を胸に抱き、一層JC運動に邁進していくことを誓います。

 

〜北海道を回り 新たな気付きを得る〜

 私は士別青年会議所から北海道地区協議会への出向として、北は稚内から南は函館までの全道各地を回り、青年会議所が存在する市町村で、志を同じくする仲間とともにJC運動に励みました。住む地も職種も立場も違いますが、同じ志で共に邁進する仲間との運動は、青年会議所という大きなコミュニティを認識させ、士別は同じ北海道という土俵にあるものと実感しました。
 また、地域の垣根を超えた交流と連携だけでなく、青年会議所として活動する立場だからこそ学ぶことも多くありました。運動に参加してこそ知ることができた、憲法改正に関する国民の無関心さや、今尚続く北方領土問題解決への返還要求運動の実態。本来、日本人として認識していなければならない事実に対し、同じ当事者でありながらもその意識の違いに驚かされ、また自らの意識の低さを痛感しました。この経験をきっかけとして、私自身日本が抱える社会問題について新聞や雑誌などで常に現状の把握に努め、署名運動や憲法フォーラムへ積極的に参画するなど、日本人として、JAYCEEとしての自覚と誇りを強くもてるようになり、またその気付きや想いを地域や仲間たちに広げようという意志が芽生えました。
 この北海道という大きな場で、会員が新しい出会いを創りだし、仲間とともに行動しながら、今までに無い新たな気付きや経験を得て自身を成長させる、そのような積極性と向上心溢れる会員を育むべく、内外に向けた広い視野をもつ人財育成に努めます。

 

〜人と人とのつながりが地域を創る〜

 私は、自分を成長させるには誰かのために行動することが、自分にとって大きな学びになると考えます。なぜなら人を成長させるには、人との出会いで大きな学びを得ることが重要だからです。人と出会うことで、自分の無知を知り、互いに高め合い、その学びを活かしながら、また新しい出会いへとつなげる。そうして広がっていく人の輪は、個人の枠を超えて地域の成長にもつながっていくと考えます。
 青年会議所ほど、自分と地域をより良いものに高める組織は無いと考えます。私は青年会議所運動の中で多くの市民を巻き込む事業の時に、多くの人の支えと協力が必要になることを痛感しました。人手が足りないならばお互いに助け合う。助けられた時には感謝の心をもち、そのつながりを大事にして、人と人との輪を強くしながら前進する。我々はこの助け合いと感謝の心を以て、一人ひとりが願う明るい豊かな社会の実現に向けて、市民とつながりや連携を築きながら、笑顔と活力溢れるまちづくり運動に邁進してまいります。

 

〜60年の歩みから未来へ〜

 戦後の混迷期、この国の将来を憂える若者たちが立ち上がり、日本各地に青年会議所が生まれてから約70年。大きなエネルギーと可能性を内に秘めた日本全国の青年会議所は、これまで何十年にもわたりふるさと発展への一翼を担いながら、若者ならではの前進的なまちづくり運動を続けてきました。士別青年会議所も「しべつ雪まつり」や「士別天塩川まつり」、「羊によるまちづくり」など風土や気風を活かした市民と一体となるまちづくり運動を展開し、どれも今では欠かせない「士別の顔」とも言うべき文化となっています。これらを生み出した先輩諸兄の努力と功績に報いるべく、この歴史と伝統を継続させながらも、新たな一歩を踏み出して今の時代に相応しい事業へと発展させていく必要があります。
 昨年士別青年会議所は、多くの皆様から祝福されながら創立60周年という一つの節目を迎えることができました。その中で強く感じたことは、今まで紡いできた歴史と伝統に対する先輩諸兄への感謝と、これから10年、20年先の士別を私たちに託すという期待への責任感でした。この60年の中で卒業された会員総数は218名ですが、その会員たちとともに行動してきたそれぞれの時代の青年たちを含めると、その数は数え切れません。先輩たちの熱い情熱と挑む気概を私たちが受け継ぎ行動に移していくことで、この地域を明るい未来につなげる舵取り役という大任を全うでき、士別青年会議所を次代へと承継していけるものと確信します。

 

〜青年の情熱と行動で時代を創る〜

 どんな時代にも言えることですが、時代の変革を創りだすのは情熱をもち、行動に移していくことのできる青年たちであると考えます。そこには現状に満足せず、何ごとにも全力で挑戦し続ける強い意志と、たとえ失敗してもそれを糧として次の行動に移すエネルギーがあるからです。この地域が抱える課題に対して、今こそ若者のもつ情熱を十二分に発揮させるべく、我々が先頭に立ち、どんな困難にも挑戦・行動していくことで新しい時代を創り上げる、この想いをもとに2018年度 一般社団法人士別青年会議所は「困難を恐れず挑戦せよ 我々の行動で時代を創れ!」をスローガンに掲げました。
 60年の歴史と伝統を背負いながら、新たな時代の幕開けに向け確固たる気概を以て、2018年という時代の1ページを創る。今の時代を未来につなげるのは、今の私たちにしかできません。どんな困難や苦境にも臆することなく、仲間とともに挑戦し乗り越えていくことで、 すべての市民に笑顔を、すべての地域に活力を生み出し、明るい未来を切り拓きます。

 

 

 

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