広げよう友情の輪

共に創ろう 情熱と活力ある地域(まち)を


第50代理事長 片庭隆暁

 

 私達を取り巻く社会情勢は、バブル崩壊後十数年を経過し、都市圏の一部大企業を中心に景気回復の兆しが見えてきたとはいえ、企業のリストラ等による失業率の上昇、世帯所得の減少など楽観視できない状況であり、原油価格の高騰による灯油、ガソリン、軽油価格の上昇は、豪雪地帯であり、自動車が不可欠のものである私達の地域では特に、企業、個人双方に経済的ダメ−ジを与えはじめています。
又、少子高齢化、若年層の流失等による人口の減少、日本全国で発生する地震、台風等の天災、異常気象。
このように不安定要素が多く、先行きが不透明な中、なぜ今、我々はJC活動を行うのか。

  JCを含め地域活動よりも、自分の会社、家族が大切だと感じる人も多いと思います。
しかし、会社も家族も地域との関わりの中で存在し、社会に貢献しない企業がその地域の中で発展できるとは思えず、生活環境の悪い地域で健全な青少年の育成が果たせるとは考えられません。
より良い地域を創ることが、企業を発展させ、良い家庭環境を形成するということを認識し、我々は「より良い地域」「希望ある未来」を創る活動を続けて行かなければなりません。
 私は、「まちづくり」とは「人」であると考えます。「まちづくり運動」は極端に言えば、1人でも始めることができます。
しかし、1人より10人、10人より100人、100人より1000人というように、より多くの人が、自分の住むまちを良くしようという意識を持って活動すれば、より早く、より多くの、より大きな運動を展開することができると考えます。
それを可能にするためには、「自分でこのまちをつくる」という強い意識を持つ仲間を1人でも多く増やし、その仲間と友情を深める努力が必要であると考えます。
そのためにもまず、メンバ−1人1人が「将来このまちをこうしたい」という自分なりの未来図を持ち、個人又は他の団体と対話することにより、自分の中の未来図をより具体化しながら、今日、今、何をすべきか考え「まちづくり」を実践しなければなりません。
JC運動の素晴らしさを、もっと地域の人々に伝えていける様に、様々な世代と共に進める事業を展開し、同世代の若者がもっと「まちづくり」に興味を持ち、参加できるシステムを構築し、次代を担う若者の輪を創っていかなければならないと考えます。

  私たちの住む地域は昨年9月の士別市と朝日町の合併により新たな「まち」として第一歩を踏み出しました。互いの地域文化を理解した上で、地域の人たちと、継承していくもの、進化させていくものを判断して、新しい「まち」を創っていかなければなりません。
新しい「まち」となっても私達が求める「明るい豊かな社会」の実現という目的に変化はありません。「誰かが何かするだろう」では無く、我々が地域のリーダーだという気概を持ち、勇気を持って行動しなければなりません。
私達の今ある状況をよく考え、地域の未来の繁栄を担うべく、責任と使命感を自覚し、「新たなまちづくり」について積極的に考え、実行していかなければならないのです。
我々の故郷をより良く発展させるべく、大きな夢と志を持って、前向きに行動して行くことが必要です。元気を出して積極的に運動を起こしてこそ、士別青年会議所の存在が真価を持つのです。

 最後に、士別青年会議所は来年2007年に創立50周年を迎えます。創立から今日までの素晴らしい歴史を育まれてきた先輩諸兄に感謝を申し上げ、半世紀の伝統の重みと責任を自覚し、本年も希望ある確かな未来を築くためにメンバ−皆で協力して行動致します。
皆様のご理解、ご協力お願い申し上げます。


   
 

Copyright (c) 2001-2006 Shibetsu JC. All rights reserved